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【ミミズ飼育】観察可能な飼育箱を考える②

こんにちは、ミミラボ助手Aです。

ミミラボ第5回のテーマはこちら。「観察可能な飼育箱を考える②」です。

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前回の「観察可能な飼育箱を考える①」では、引き出し型の飼育箱を使いミミズの観察を行いました。

mimilab.hatenablog.com

 

今回は①の飼育箱の課題を整理しながら、さらなるバージョンアップを試みる記事となります。

 

先にお伝えしておきますと、このブログは「ミミズって気持ち悪い…」という(おそらく)大多数の方の気持ちに100%同意しつつ、ミミズを知っていくことで「あれ?結構かわいいかも?」と思ってもらうことを目的としておりますので、基本的にはイラストを載せていきます。突然ミミズの写真がドーン!と出てくるようなことはございませんのご安心ください。

 

目次

 

飼育箱バージョン1.0の課題

さて。初めてのミミズ飼育。わからないことも多いですが、観察もできる飼育箱を目指して作った飼育箱バージョン1.0。

前回の記事でも書いた通り、2か月飼育しての結果はこんな感じでした。

 

<結果>

観察のしやすさ ★★★☆☆

エサの入れやすさ ★★★★★

堆肥の取り出しやすさ ★★★☆☆

ハエの発生抑止 ★★★☆☆

ミミズ脱走対策★☆☆☆☆

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飼育箱バージョン1.1での改良

バージョン1.0での1番大きな課題は、内側と外側の箱の隙間に赤ちゃんミミズがハマって死んでしまうことでした。

ということで、バージョン1.1ではまずこの隙間をなくすことにしました。そう…それすなわち…この飼育箱の最大にして最強のメリットである「引き出し」の利便性を捨てるということです。

しかし、そのかわりにミミズの安全確保を優先します。さくせんは、いのちだいじに、です!

 

また、バージョン1.0では生ゴミ部分にトビムシやダニ?ノミ?のような丸っこい体の小さな生き物が、そしてジメっとした土部分には3mm程度の線虫がどうしても発生してしまいました。

彼らはゴミの分解を手伝ってくれているのですが、隙間からうっかりたくさん出てきたらいやなので、壁を高くしたいと思います。

(見ている限り、飛んだり跳ねたりして飛び出ることはないのですが、うっかり壁を伝って出てきてしまったらと考えるだけでなんだかかゆくなる…)

 

とはいえ、引き続き観察は行いたいので、この箱は使い続けるとして、壁を高くし隙間を無くすため、引き出し外箱のみ使用&縦置きに変更してみることにします。

 

バージョン1.1飼育箱の経過

現在縦置きにしてから約1か月が経過しました。

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  • ミミズの生死

懸念していた、側面積の大幅アップによるミミズの光ストレスについては、観察時以外は段ボールに入れることでカットできていそうです。

大量死などもなく、死んでしまったのは1匹のみで、赤ちゃんミミズも元気に育っています。

 

  • 繁殖

新しい卵を見かけなくなりました。単純に個体数が増えたことで、繁殖ストップがかかっているのかもしれません。

 

  • 虫の発生

線虫(センチュウ)の発生は最低限になったのですが、ここにきて1度も発生していなかったコバエが発生してしまいました…。

箱の中は狭く、十分に飛べる場所もなく飛ぶのがヘタクソなので、鉛筆の先に養生テープを巻いたものをラップの隙間から差し入れては、壁にとまっているハエを貼り付けて捕獲&潰すを繰り返すこと2週間程で絶滅に成功しました。

外から入ったハエが卵を産んだのか、ゴミの皮などに卵がついていたのか…と思いめぐらし、ふと、飼育箱の中で数週間前に見かけた謎の生き物を思い出しました。

 

線虫が長さ3mm程度、細さは0.1ミリくらいで肉眼でギリギリ見える位の透明の糸のような見た目なのに対し、その謎の生き物は長さ7mmくらい、太さ1mm弱、しっかり肉眼で見えました。また、色も透明と言うよりは白で、片方の先端に黒い部分がありました。

今振り返ると…アイツが小バエの幼虫だったわけですね…。

 

次の卵を産みつけられる前に滅さねば、と2匹以上になる前に潰しまくり、大量発生には至りませんでしたが、もし今が夏だったらやばかったかもしれません…

 

  • エサやり

明らかに前回と違うのは、表面の面積。

あまり沢山の生ゴミを一度に入れることが出来ず、なおかつ入れるとしばらく次のゴミを入れることが出来ませんでした。

前の記事で書いた、タワー型のハーブ&いちごプランターかつコンポストを実践に移すには、細い円柱状の筒からエサを食べてもらうことが出来るのかどうかの検証が必要なのですが今回のバージョン1.1ではこの検証はできませんでした。

 

バージョン1.2に向けて

バージョン1.2では、生ゴミの投下位置を固定しつつ、筒状かつ深さを利用し多くの生ゴミを入れられる構造にして見ようと思います。

ミミズが表面以外のところ(つまり地中)のゴミもちゃんと食べることができることが確認できれば、ハエの発生の原因や匂いの原因になりそうな生ゴミを極力地中に埋め込めるのではないかと思っています。

 

次回も引き続き、手間がかからずなおかつ虫の発生しない観察可能な飼育箱の検証をしていきたいと思います。

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#本ブログではミミズが写っている写真はアップしていませんが、もし御姿を拝みたい方や、観察箱の実際の写真を見てみたい方などいらっしゃいましたら、Twitterの方にほぼ毎日観察写真や動画をアップしていますのでこちらをご覧ください。

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