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ミミズ可愛いし生ゴミ食べてくれるし肥料もくれて一石百億鳥

【ミミズコンポスト】構造について考える①

こんにちは、ミミラボ助手Aです。

ミミラボ第4回のテーマはこちらです。

「ミミズコンポストの構造について考える①」です。

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シマミミズを室内のアクリルケースで飼育しながら、その習性やエサに適したもの、害虫が発生しにくい環境作りの試行錯誤は日々行っておりますが、最終的には、今飼育しているミミズたちを就職させたいと思っているので、未来の働き先となるコンポストについても考え始めないといけません。

この回は、既にある色々なミミズコンポストの種類、構造を参考にしつつ、都市部などの限られた小規模なスペース、かつ維持しやすいコンポスト構造を思案してみたいと思います。

 

では、本題に入る前にワンクッション。

本ブログは(おそらく)大多数の方が抱いているであろう「ミミズって気持ち悪い…」という気持ちに100%同意しながらも、ミミズを知っていくことで「あれ?結構かわいいかも?」と思ってもらうことを目的としたブログです。つきましては、基本的には記事内ではミミズのイラストを使用することはありますが、ミミズの写真がドーン!と画面いっぱいに出てくるようなことはございませんのご安心ください。

 

目次

 

構造の分類

まず、色々なコンポスト(コンポスターと呼ぶのが正しいのでしょうか?)を調べたうえで、目的別にその構造を大きく2つに分類してみました。

  • 堆肥を取ることを目的とした構造
  • 堆肥の混じった土をそのまま肥料として使うこと目的とした構造

前者は、シマミミズちゃんたちの仕事場としての工場としての利便性を重視し、きっちり堆肥という成果物を納品させることに適した構造。

後者は、成果物の納品はさせず、シマミミズちゃんたちが労働する場所に直接植物を植える構造です。

 

以降、自分なりに構造のパターンを洗い出し、その作りを図にしてみたものを並べながら、私の家の前でもできそうなものをチョイスしようと思います。

 

 

堆肥を取ることを目的とする構造

プランターや木箱などを使い、ゴミの投下場所を分けることで堆肥を取る構造

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ゴミのあるほうにミミズが集まってくる修正を利用し、ゴミの投下位置を変えることで、投下していないほうの土を堆肥として回収する構造です。

衣装ケースやプランターを使う方法が考えられるかなと思いましたが、採取する側の土にも少なからずミミズは混じってしまうはずなので、堆肥回収も決して容易ではないのでは?と予想されました。

また、助手Aが土をほじくってはミミズを元の箱に戻している図を目撃してしまった時の近所の方の心中を察して、この構造はそっと諦めました。

はじめやすさ★★★☆☆

見た目★☆☆☆☆

堆肥の取り出しやすさ★★☆☆☆

 

②上部から生ゴミを投下、下から堆肥を取る構造

次に検討したのは、生ゴミをそのままぶち込むタイプのコンポストに近い構造のものです。上から生ゴミを入れ、下から堆肥を取り出すという方法です。

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シマミミズは地中深くまでは潜らない&光が苦手ということで、ある程度の高さと出口付近が光に当たるような構造しておけば(日中は)脱走のリスクも少ないのかな?と思いましたが、万が一でもミミズがコンポストの下で大量死しているところをご近所さんに目撃されたら以下略なので、こちらも検討から外すことにしました。

はじめやすさ★★☆☆☆

見た目★☆☆☆☆

堆肥の取り出しやすさ★★★★☆

 

③箱を積み重ねた階層構造

こちらはミミズコンポストについて調べた際に、一番参考にさせていただいた興和商事さんのミミズコンポスト、“金子みみずちゃんの家”等に見られる階層構造です。

(参考)http://www.kowas.co.jp/mimizu/

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生ゴミを上の箱から投下していき、ミミズちゃんたちは主に上層階で食事をするので、3層がいっぱいになる頃には、最下層の箱にはほぼミミズはおらず、堆肥を箱ごとゴソっとご納品いただけるというわけです。

また、箱に溜まった水(主にミミズの尿など)も液肥として効率よく回収しやすい構造なっていて、まるで堆肥工場!

とてもとてもほしかったのですが、私の住んでいる自治体では補助金も出ないのでややお高い…という印象で、泣く泣く候補からは外しました。

はじめやすさ★★★★☆

見た目★★★★☆

堆肥の取り出しやすさ★★★★★

 

堆肥の混じった土をそのまま肥料として使うこと目的とした構造

そもそも、堆肥を使う場所がたくさんある場合は、効率的に堆肥を取ることを目的とした構造はとてもメリットがあると感じましたが、我が家のように小さな家庭菜園しかないご家庭には、「堆肥工場」をドーンと鎮座させること自体難しいそうです。

ということで、堆肥を取ることを目的とするのではなく、堆肥をそのまま地中に残したまま、そこで植物も育てちゃおう!ということで、こちらのパターンも洗い出してみました。

 

①地面にそのままミミズを解き放ち、生ゴミも投下する構造

構造も何も、ただゴミを植物の周りにぶん投げるだけです。

そもそもミミズの脱走と死亡リスクも高く、見栄えも害虫リスクもあり、植物にもよくなさそうなのでこの方法はナシですね…

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近所で「妖怪生ゴミ投棄婆」の噂が立つ日もそう遠くない。

はじめやすさ★★★★★

見た目☆☆☆☆☆

維持のしやすさ☆☆☆☆☆

 

②地面にある程度の深さの囲いを作りその中にミミズを解き放つ構造

仕切りを入れればいいのでは?と思いつきましたが、ミミズ脱走は防げても、妖怪生ゴミ投棄婆を追い払うことはできないので、やはりこれもナシです。

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はじめやすさ★★★★☆

見た目☆☆☆☆☆

維持のしやすさ★☆☆☆☆

 

③深めのプランタ―に、生ゴミを入れるための底のない壺をぶっさす構造

こちらはharuさんのブログを拝見し、候補の一つとして加えさせていただいた構造です。

plantersien.work

何が素晴らしいかって…f:id:nyakohan:20210217225149j:plain

植物が育つエリアにももちろんミミズがやってきてしまうようですが、それはつまり植物が育つエリアに、ミミズが肥料となるフンを自ら撒きに来てくれているということですよね。

また、すでにharuさんによる運営実績があるという点も非常に安心ですよね。

はじめやすさ★★★☆

見た目★★★★★

維持のしやすさ★★★★★

 

ということで、これ作ろう!と何度も思ったのですが、やはり自由研究をしている身としては、まだ誰も試したことのないものを試してみたい…と思ってしまうものです。ということで、誘惑を振り切り、④の構造案をさらに検討に加えました。↓

④互い違いに詰み重ねるタイプのプランターの中央に筒を通す構造

これは、アメリカのクラウドファンディングで作られたというプランターを参考にしています。

中央に筒状の生ゴミを入れる穴が貫通しており、その周囲の土にミミズたちも自由に移動でき、フンをしてくれます。そして側面の穴にはたくさんの植物を植えることが出来、さらにタワー上なので場所も取らない…と…おおなかなかイイじゃないですか!


 

 ポチっとボタンに指がかかったのもつかの間、値段を見てびっくりですよね~~~4万て…( ^ω^)Oh my god...お値段までアメリカンサイズ…

TOKYOシティのタイニーガーデンにはとても置けそうにありません。

 

しかしここであきらめては助手失格です!この構造を参考にしつつなんとか手作りで同じようなものを作れないか考えることにしました。

それがこちら!重ねられるプランターを使った同様の構造の手作りミミズコンポストです。

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これぞ、「理論上可能」って設計です。

 

イチゴやハーブの栽培用の重ねて使えるプランター↓を重ね、中に筒状の何か(何か?)を中央に通すことで再現可能なのではないかと、助手Aは確信しています‥!

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金属など、地中に溶け出す可能性がのある素材は使わないように気をつけることと、 プランターの中央に穴をあけたり、筒にミミズが通る穴をあけるなどの加工が必要になってきそうなので、次回は材料を買ってさっそく実験をしてみたいと思います。

合わせて、本当に筒状のポールからエサを食べてくれるのか、そしてその場合の堆肥の分布も検証したいので、ミミズ飼育ボックスもバージョンアップして検証してみようと思います。

 

長文記事でしたが、最後までお読みいただきありがとうございます。

他にも、成功/失敗関わらず、こんな方法をためしてみたよという情報があればコメントいただけますと嬉しいです~!