【ミミズ飼育】観察可能な飼育箱を考える①
こんにちは、ミミラボ助手Aです。
ミミラボ第3回のテーマはこちら。
ミミズコンポストを始める前に、シマミミズちゃんたちが一体どんな風に生きているかを観察しその習性を知ることで、より自然な状態で(つまり手をかけずに)ミミズたちが働けるコンポストの構造を考えられるのでは?と考えました。
ということで、まずは観察からはじめてみることにしましょう!
先にお伝えしておきますと、このブログは「ミミズって気持ち悪い…」という(おそらく)大多数の方の気持ちに100%同意しつつ、ミミズを知っていくことで「あれ?結構かわいいかも?」と思ってもらうことを目的としておりますので、基本的にはイラストを載せていきます。突然ミミズの写真がドーン!と出てくるようなことはございませんのご安心ください。
目次
ミミズにとってストレスの少ない環境とは?
ミミズは日中、天敵である鳥などに食べられるリスクが増すため、地表面には中々出てきません。
また、目も無いのですが、光を感知することだけは出来るようで、光を当てると一目散に地中深くに逃げ込んでしまいます。
この光を感知する場所は、恐らく口に近い先端部分にあるようで、光を当てるとまずは頭から潜って隠れてしまいますが、しばらく光に晒しておくと全身見えなくなるまで潜るので、先端以外でも光を感知できるのかもしれません。
#この辺りはまた後日の観察テーマにできそうです。
光が当たることはミミズにとっては命の危機と同等と考えると、そのストレスは計り知れません。ということで、ギラギラと眩しい電気の下にずっと晒すような環境は避けてあげるのがよさそうです。
ちなみに、耳もないようなので、いつもの様にアニソンやラジオを爆音でかけているお部屋でも大丈夫そうです。
温度については、30度を超えるような高音では死んでしまう可能性が高いのと、気温が低すぎると活動しなくなってしまうとのことなので、まぁニンゲンである助手Aが仕事をしている部屋なら問題は無さそう。
観察箱バージョン1.0
前項を踏まえ、助手Aがまず揃えた室内飼育セットがこちら。
- 無印良品 アクリル小物収納・1段
- 洗濯ネット
生ゴミの投入するとき以外は引き出しをとじておき、エサやりの時だけ引き出すって寸法です。ははっ…私、天才じゃん…
また、この形状なら地中を観察するための側面積も最小限に抑えられ、観察しない時は基本的にダンボールに入れてあげることで、光を遮断しつつ冬は寒さからも守ってくれそう。
洗濯ネットは万一の脱走に備えてと、観察時以外にハエなどが侵入して卵を産んだりしたら…と考えるだけで泣いちゃうので被せることにしました。
与えたエサ
ゴミの入れすぎで全滅したというお話や、柑橘系の皮をはじめとした苦手なものもあるという情報、そして肉や魚などは虫の発生の可能性があるとの情報もあったので、(真偽は別として)まずは普通に生ゴミとして放置していても匂いになりにくそうな、お茶ガラ、コーヒーガラのみを与える形でトライしてみました。
結果
見た目
清潔感もあるし、「中にミミズ入ってます」と言わなければ、ただの土が入った引き出しです。(それもなかなかに不審)
バケツや衣装ケースとなると場所もとるのですが、このくらいのサイズであればその辺におけるのもGOOD。ちなみに私は、食器棚の上に置きました!
「え…食器に虫とか付くの怖くない?」という意見もありそうですが、個人的には、目の届かないところに置いて、見えないところで何か発生していたりするのがのちのちの恐怖が大きいので、目に見えるところにあるというのが逆に安心につながりました。
良かった点
観察のしやすさ ★★★☆☆
エサの入れやすさ ★★★★★
堆肥の取り出しやすさ ★★★☆☆
想定通り、引いたり出したりがとても楽なのと空気も程よく入れ替えられ匂いの発生も抑えられました。
表面も広いので生ゴミを入れる場所を変えることが出来たのも良かったです。
イマイチだった点
ハエなどの発生抑止 ★★★☆☆
ミミズ脱走対策★☆☆☆☆
冬だったこともありハエは発生しませんでしたが、トビムシの様な虫がどうしてもいるので天井の低さがやや気になります。
一番イマイチだったのは、ミミズの(正確にはミミズの赤ちゃんの)脱走対策。
引き出しの外側の箱と内側の箱の間は1ミリ程度しかあいていないのですが、その僅かな隙間でもミミズの赤ちゃんがハマってしまうには十分な隙間でした。
夜中脱走しないよう、真っ暗になる時は引き出しの手前側の隙間はサランラップで塞いでいたので、箱からの脱走はなかったのですが、赤ちゃんミミズはまだ光を感知する力が弱いのか、明るかろうが暗かろうが壁を登ってしまい、もちろん天井にぶつかり、そして引き出しの隙間の空間に挟まってしまいました…。
翌朝気づいて急いで救出すると生きていることもありましたが、死んでしまった子もいたのでまだまだバージョンアップが必要そうです。
まとめ
ということで、飼育箱バージョン1.0では、観察はうまくいったものの、隙間問題により脱走の懸念や赤ちゃんミミズが死んでしまう可能性が発覚したので、まだまだ改良が必要そうです。
次のバージョンではこの引き出し引き出しとしては使わず、外側の箱だけを使う方法で試して見ようと思います!