【ミミズ飼育】ミミズについて学ぶ
こんにちは、ミミラボ助手Aです。
ミミズについて、大人の自由研究をする“ミミラボ”初回のテーマはこちら。
先にお伝えしておきますと、このブログは「ミミズって気持ち悪い…」という(おそらく)大多数の方の気持ちに100%同意しつつ、ミミズを知っていくことで「あれ?結構かわいいかも?」と思ってもらうことを目的としておりますので、基本的にはイラストを載せていきます。突然ミミズの写真がドーン!と出てくるようなことはございませんのご安心ください。
目次
ミミズ研究者の大先輩はまさかのあの人
ミミズの研究の大先輩。それは、実はあの有名なダーウィンさんです。
晩年のダーウィンさんの最後の著書が、ミミズについての本だというのは、ミミズのことについて勉強しようと調べていた中で知りました。
読みながら思ったのは、「あーダーウィンさん、この方、超変人だわ…」ということでした。(with最高の敬意)
本を読んでいただくとわかると思いますが、彼は仮説に基づき、そこまでパターン化する?!というくらい細かいミミズに関する実験や解剖を多数行い、当時、誰も見向きもしなかったミミズの生態を解き明かしてくれています。(今でもまだわからないことが多いというのに、恐ろしい御方だ)
社畜の端くれの私がどんなに調べたり実験したりようと、ダーウィンさんの研究にかなうはずもないので、「もっと詳しくミミズを知りたい!」という方は、最短距離でamazonで本をポチって読んでいただければと思います。(ありがたいことに電子版があったので、私はkindleで読みました)
はい、ダーウィンさんの本読んで終了!!!!!
というわけにはいかないので(笑)ここからは、私がコンポストとしても生かせるミミズについて調べている中で、個人的に「へぇ~」と思ったものをまとめてみたいと思います。
ミミズは昆虫?
ミミズは漢字で「蚯蚓」と書きます。
虫へんの横に「丘」 「引」ですね。
実際、ミミズを飼育しているとミミズが地表面にある茶殻の葉っぱの欠片を小さなお口で食われて、地面の中に引き込むような動きを観察することができます。
こんもりと丘のように与えた茶殻やコーヒー殻も、一晩置いておくと翌朝にはほぼ平にならされていることもあります。
まさしく「丘を引く虫!」と言いたくなりますが、分類学では、沢山の輪っかが連なって出来ている動物、「環形動物」の貧毛綱に分類されています。
貧毛…?
と聞くと少し頭がスースーしますね( ˘ω˘ )
ミミズに毛が?と思うかもしれませんが、ミミズの体表は細かい毛におおわれていて、その細かい毛を土に引っ掛けては、体をバネのように伸縮させることで前に進んだり、後退したりしているのだとか!
生ゴミを食べてくれるのはシマミミズ
日本には、フトミミズ科、ツリミミズ科、ジュズイミミズ科などのミミズが生息しているようですが、その95%以上を占めるのはフトミミズ科のミミズなのだそうです。
よく夏の暑い日にコンクリの上で鉄板焼きになっていたミミズは、このフトミミズ科の“ドバミミズ”であると予想されます。
つまり、都内に住んでいたとしても、その辺の花壇をひっくり返せばさっそくミミズをゲットできるのでは?と考えたのですが、この“ドバミミズ”は生ゴミを食べてくれるミミズではないようです。
さらに、この“ドバミミズ”は寿命も短く飼育には向かないようです。
では生ゴミを食べてくれるミミズの種類は何か?
それは、ツリミミズ科の“シマミミズ”ちゃんです!体に縞々の模様があることからついている名前なのだとか。
シマミミズの特徴
フトミミズの仲間は腐葉土(微生物などによって分解された落ち葉など)を食べ、地中深くに潜り巣作りもするため、地表面近くでの活動がメインではありません。
それに対し、シマミミズは深く潜りはせず、地表面に落ちている家畜のフンや人間の出す生ゴミ、あるいはその分解物を食べて生きるので、いわば人間と共存しながら生きるミミズです。
増え方、死に方
シマミミズの寿命は1年ほどと書かれているところもありますし、環境次第では4年も生きるという記事も見かけました。とても長生きさんなんですね。
ミミズは雌雄同体(オスメスの違いがない)生き物で、2匹以上いればオスメス関係なく卵を産んでくれます。
一つの卵からは1~10匹ほどの赤ちゃんミミズが出てくるらしいですが、私はまだ孵化の瞬間を観察できていないのでいつか誕生の瞬間を拝んでみたいものです。
「増えすぎたらどうしよう…」と最初は心配していましたが、シマミミズは天才なので、自分たちの生きている環境のキャパを超えそうになると卵を産むのをやめ、それ以上増えないようになるのです。すごすぎる。
死ぬときはというと、赤い体が白っぽくなり、全身が縮んでゼリーのようになって死んでしまいます。「死体が腐って匂うのでは?」といった心配も不要です。生ゴミ同様、微生物や小さな虫がご遺体に集まり、2~3日もすると跡形もなく溶けるように分解されてしまいます。
初めて飼育していたミミズが死んでしまった時、飼育箱から掘り出し「ごめんよ…」と外の花壇に土葬してあげたのですが、後になってから「いや、むしろ最初から土にうまってたな????」と当たり前なことに気づき、2匹目以降、死んでしまった子がいたら、そっとそのまま自然に還るのを見守ることにしました。
自然から生まれたものを、自然に還りやすいかたちに変えてくれるだけでもすごいのに、最後はミミズ自身もまたそのサイクルの中に還っていく…
すごいなぁ、ミミちゃん…。ただただ感心するばかりです。
まとめ
ということで、ミミズという生き物についてざっと基本的な情報をまとめてみました。
次の記事では、ミミズを飼うことで得られるいいことをまとめていこうと思います。